老舗ブランドロレックス

アンティーク腕時計が持つ魅力と希少性

アンティーク時計  |

腕時計の歴史は1800年頃に始まり、当初は王侯や貴族といった特権階級のための物でした。一般向けの生産が本格的に開始されたのは1900年代初頭です。現在では一部の高級品を除き大量生産可能な普及品になりましたが、その当時は高度な技術を持つ職人の手作業によるオーダーメイド、つまり「一点物」で大変高価だったため、所持することは一種のステータスシンボルでした。

一般的には1970年以前の生産品がアンティーク腕時計の範疇ですが、その魅力は何といってもデザインの斬新さで、1920~1940年代に流行したドレスウォッチが代表格です。金無垢や銀等貴金属を惜しみなく使用したケースや文字盤に繊細かつ豪華な装飾が施された物が多く、また仕上げの美しさは絶品です。

ただ現代の時計のように防水機能が無く、磁気で精度が狂う等劣る面が多々あります。また性能を保つために定期的なメンテナンスやオーバーホールも欠かせません。電池式のクォーツ時計と違い、古いモデルは「ゼンマイ」が動力です。手巻きと自動式がありますが、機械式であればゼンマイが巻ける間はほぼ永久的に時を刻みます。この機構を支える部品の一つ一つが当時の技術力の結晶であり、技術の進歩した現代では逆に生み出せないノスタルジックな雰囲気が大きな魅力を漂わせています。

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